心理療法科
心理療法科では公認心理師(臨床心理士)が心理検査や疾病理解支援、心理面接を行っています。
実施には医師の指示が必要となります。ご希望の方は、診察時に主治医へご相談ください。
心理検査
当院では診断やその後の治療・支援に役立てるために心理検査を受けて頂くことがあります。また患者様が、自分自身の心理状態や性格特徴などについて理解を深めたい場合にも心理検査が役立ちます。
必要に応じて数種類の検査を組み合わせ、知的能力や性格、発達特徴などについて把握していきます。検査にかかる時間は10分~2時間程度とそれぞれ異なりますので、予約時にお案内致します。
- 当院では有資格者の指導の下、公認心理師制度における医療機関での実習・実務プログラムに従事する研修生が心理検査を担当する場合がございます。
疾病理解支援
心理師との1対1の面接を通してご自分の疾患・障害とは何かを理解し、疾患に振り回されずにうまく付き合うためのスキルやコツをお伝えします。疾患理解だけにとどまらず、リハビリテーションプログラムなどの援助資源を主体的に利用できるようになることや、自分らしく生きていくことへのエンパワーメントができるよう心がけています。
各疾患ごとに大まかな回数が決まっておりますが(7回~20回)、患者様のご希望に合わせて柔軟に対応しております。より専門的・個別的な介入が必要な場合は薬剤科、栄養科、リハビリテーション技術科、地域連携相談室などと連携し、患者様のニーズに沿った疾病理解支援を行っています。
対象疾患は統合失調症、双極性障害、アルコール依存症、薬物依存症です。
心理面接(カウンセリング)
自分自身のあり方について時間をかけて丁寧に考えていきたいと思っている患者様へ、1対1で継続的にかかわる心理的援助です。医師を中心としたチーム医療の中で、患者様が心の悩みや問題に向き合うことを支援します。心理面接は完全予約制となっており、実施の頻度や曜日、時間を決めて継続的にお話をしていきます。
心理面接では対人関係(職場、友人、家族)の悩み、職場・学校での悩み、病気や障害の悩みなどのお話を伺い、問題を整理し、理解を深め、対処法を探していく過程をサポートします。
患者様をとりまく状況や精神症状により心理面接が有用でないと思われる場合や、より優先すべき治療がある場合は心理面接を始められないこともあります。主治医・医師・心理師でカンファレンスを行い患者様の病状や他機関への御紹介の可能性について検討し、心理面接が患者様のお役に立つと判断された場合に心理面接が開始されます。
- 家族面接、カップル面接は行っておりません。
心理面接を始める流れ
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外来受診
主治医と相談
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インテーク面接
心理師と出会う
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外来受診・心理検査
問題や悩みを詳しく調べる
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心理面接(カウンセリング)
問題や悩みの解決に向けて動き出す